タイトル

 

日本魚類学会のガイドライン等を紹介します。

 日本魚類学会は各種のガイドラインを作っておられます。当保全会の考え方とも一致しており、是非、多くの方々にも知っていただきたいと思いますので、御紹介いたします。

1 生物多様性の保全をめざした魚類の放流ガイドライン 

  良かれと思っても、安易な放流がとんでもないことになる可能性があります。放流をすべきかどうかをはじめとして、場所、放流する生き物の適否、方法の検討等々を慎重に検討して実施すべきものです。

2 研究材料として魚類を使用する際のガイドライン

 研究だからと言って、何でも認められるものではありません。例えば、絶滅危惧種を調査するために採集して、生息環境を破壊したり個体数減少してしまったのでは本末転倒です。研究の目的をはっきりと自覚して、その研究方法も節度ある姿勢が必要です。

3 モラルある淡水魚採集について

 淡水魚を捕獲するにあたっては、各種の法律を順守することは勿論のこと、漁業権や所有権などの権利を侵すことはできません。「魚は誰が採っても自由」という昔の慣習は、現在は通用しません。生き物とともに人生を重ねてきて、生き物を守ってきた地域の人々がいます。地域の了解を得てから調査し、かつ調査結果を地域に報告するぐらいは当然、行うべきことです。

令和4年度の予定

  1.  河川及び湖沼における魚類、両生類等の動物並びに水生植物の生息状況を調査する。
  2.  上記の生息状況調査に並行して、生息環境を調査する。
  3.  既に絶滅した生物の復活又は絶滅する恐れのある生物の保護を行う地域を支援する。ブラックバス 駆除も含む。
  4.  耕作放棄地などを活用して在来種のビオトープをつくり、地域の在来種を保護する。
  5.  公有水面などに在来種のビオトープづくりを提案するとともに、その具体的な作業を支援する。併せて、地域に在来種保護に関する理解を広げる。
  6.  県内における環境保全に配慮した工事等を研究する。
  7.  より良い環境を創出できる環境整備の技術研究を行政機関等へ呼びかける。
  8.  上記事業へ若い世代の参加を促して、若い世代での関心を高める。
  9. インターネットで活動状況を広く知らせる。

 特定非営利活動法人おもだか水辺の生き物保全会は

平成26年2月18日に設立しました。

 地域の優れた水辺の自然環境を守り、また、かつての

豊かな水辺の環境をよみがえらせるために、私たちは

地域の人達とともに活動します。

ふるさとの いのちきらめく水辺

  のぞいてみよう 水辺の世界


トウヨシノボリ

トウヨシノボリ

 いつもは平凡な色調ですが、恋の季節にはカラフルにお化粧します。イシガイ、ドブガイ、マツカサガイなどの淡水二枚貝の繁殖には欠かせない存在です。

事業内容

淡水域の生物生息状況調査
淡水域環境調査
淡水生物保護・復活支援
環境保全技術の研究・提案
環境保全を担う人材の育成

理事長 星川茂平治

   事業報告

平成26年 5月31日 ウグイ瀬付き漁見学

平成26年 7月 5日 蛍の学習会

平成26年 8月10日 水辺の生き物観察会

平成26年 9月14日 在来タナゴ類等の保護活動と復活作業

平成26年10月17日 徳良湖ブラックバス駆除の手伝いと見学 

平成26年10月26日 徳良湖南側の生き物調査

平成26年11月 3日 北村山某池の生き物調査

平成26年11月5日 バス駆除研修会参加

平成26年12月 7日 理事会

平成27年 1月10日 総会

平成27年8月 9日 寺内・西原生き物観察会

平成27年8月31日 尾花沢某所の生き物調査

平成27年9月 7日 野黒沢堤バス駆除作業(延期)

平成28年2月 6日 理事会

平成28年2月20日 総会

平成28年6月12日 理事会

平成28年 8月 6日 寺内・西原生き物観察会支援

平成28年 8月22日 ブラックバス駆除に向けて連携成立

平成28年10月17日 

  山形県内水面漁場管理委員会へブラックバス再放流に関する

  意見提出

平成28年10月27日 ブラックバス対策会議

平成28年11月29日 同上(第二回)

平成29年1月31日 理事会

平成29年2月19日総会

平成29年4月29日 会員のお話会

平成29年5月31日 湿地生き物調査

平成29年6月10日 やまがたヤマネ研究会の行事で研修

平成29年6月17日 溜池調査・バス駆除試験

平成29年6月26日 蛍鑑賞会

平成29年8月19日 水辺の生き物観察会支援

平成29年8月26日 会員のお話会

平成29年9月9日 徳良湖ブラックバス駆除支援

平成29年9月19日 野黒沢堤ブラックバス駆除支援

平成29年9月27日 某小学校生き物観察会活動支援

平成30年2月26日 理事会

平成30年3月18日 総 会

平成30年7月2日 某地区のホタルの観察会支援

平成30年8月4日 水辺の生き物観察会支援

平成30年8月9日 ビオトープ作り提案

平成30年9月19日 某小学校生き物観察会活動支援

平成31年2月17日 理事会

平成31年3月3日 総会

令和2年1月25日 理事会

令和2年2月15日 総会

令和2年6月11日 村山市内の地域支援

令和3年1月31日 理事会

令和3年3月15日 みなし総会・決議

令和4年4月17日 理事会

令和4年5月15日 みなし総会・決議

事務局


山形市鈴川町山形市鈴川町四丁目2-21

メール 「omodakamizube@yahoo.co.jp」

電話 023-631-8651

入会方法

 正会員申込用紙

 賛助会員申込用紙

 定款

保全会の広告用チラシ

 ふるさとの水辺

 水の中

リンク

 山形市市民活動センターでの登録

 山形県での登録

 日本魚類学会「放流ガイドライン」

 環境省「オオクチバス等の防除の手引き」

 水生植物同定用「水草ガイドブック」

 山形県レッドリストについて

ニュース

 フクドジョウが山形県内に侵入(H28.5月)

 丹生川にフクドジョウが定着しています。フクドジョウは北海道原産で本来は山形県に生息していない種ですが、今や全国に侵入しているそうです。山形県尾花沢市の丹生川でも今は普通に見られるそうです。ドジョウと異なり、河川に生息するので、シマドジョウの存在が脅かされる心配があります。フクドジョウは美味しいとの話もありますので、是非、捕獲した人は食べてください。

 アブラボテが山形県の置賜地域に侵入(H26.8月)

 アブラボテは西日本に生息するタナゴの一種ですが、置賜地域に侵入しています。侵入してから何年か経っているようで、ライバルのタイリクバラタナゴ、ヤリタナゴ、キタノアカヒレタビラを完全に駆逐した場所もあります。闘争心が強くて、産卵期以外でも、同種でも異種でも、何でもかんでも攻撃します。タナゴの種類としては、体が肉厚でいかにも頑丈そうです。とても山形県産のタナゴたちでは太刀打ちできません。できれば駆除してほしいのですが、繁殖力は極めて旺盛です。生息域を拡大しないように注意が必要です。

 ブラックバス駆除に向けて連携

 尾花沢市内にブラックバスが密放流されて、今では多数の水域でブラックバスが猛威を振るっています。それぞれの地域や団体で個別に駆除作業をしていましたが、中々、成功していない現実があります。そこで、地域間・団体間で協力してブラックバスに立ち向かうことになりました。駆除に必要なノウハウ、駆除に必要な道具、人員などで協力しあいます。

山形県内水面議場管理委員会指示が発表されました。

 山形県内水面漁場管理委員会では、「漁業権が設定されている水域でのブラックバスの再放流禁止」の指示を発表しました。詳しくは平成28年11月16日付の山形新聞の記事を御覧ください。 なお、このことに関して、山形県議会の農林水産常任委員会での会議内容が山形県のホームページに出ています。

  平成28年10月3日

  平成28年11月9日 

 今回の指示を出すにあたっては、漁場管理委員会はパブリックコメントを募集し、数多くの意見が寄せられたそうです。それらの意見は公開したということですが、県全域での再放流禁止に反対する意見だけが紹介されています。当保全会をはじめとして、全域での再放流を求めている意見が確実にありましたが、それらが全く紹介されていません。何とも不思議なパブリックコメントでした。不可思議な力が加わっていそうです。山形県には、豊洲や豊中などの「豊」がないはずなのですが。

   当保全会の意見全文

84年前の山形県の淡水魚類(令和4年5月27日) 

 昭和13年に遠山啓二氏が書かれた立派な調査・研究の文献が山形県立図書館にありました。県立図書館の地下書庫に収蔵されていますので、次の書名で職員へお願いして下さい。古いので、種名、属名、学名が現代とはかなり違いますが、それぞれの種に関する観察はかなりしっかりしています。

1 郷土研究 第3輯

2 山形県下の淡水魚類

 (2は上記1からこの部分だけを抜粋したものです。)

 なお、県立図書館職員から国会図書館の「デジタルコレクション」にも公開されていることを教えて貰いました。下の書名にリンクを貼りましたので、御覧ください。

郷土研究 第3輯

 この本には、沢山の研究論文が載っています。遠山啓二氏の論文は最後の方です。当該ページの左「コマ番号」を186に調整すれば、直ぐに辿り着くことができます。

   ドブガイの繁殖(令和4年10月29日)

 当保全会の会員がドブガイ(タガイ)の繁殖に成功しました。元々はキタノアカヒレタビラの繁殖を行っているのですが、さらにドブガイも繁殖していることが分かりました。

 ドブガイが自然界で激減しておりますが、繁殖が難しいと言われています。タナゴ類の復活には深刻な問題となっています。ドブガイの繁殖はタナゴ類の繁殖にも朗報です。

  キタノアカヒレタビラの人工授精

              (令和4年10月29日)

 淡水二枚貝の減少により、タナゴ類の復活が困難になっていましたので、会員がキタノアカヒレタビラの人工授精に取り組んでいました。これまで他のタナゴ類での報告がネット上に見られますが、キタノアカヒレタビラの報告はありませんでした。今回、会員が6月に人工授精したのが成功し、稚魚まで成長しました。

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